似太郎

魔女の宅急便の似太郎のレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
3.7
【キャラに感情移入ができない①】

角野栄子の絵本を宮崎駿が映画化。思春期真っ盛りの少女、キキの成長と冒険譚を非常にヨーロピアンな作画で描く。久石譲の名スコア「海の見える街」は名曲として名高い。

前作『となりのトトロ』では日本の田舎が舞台だったから違和感なかったが、今回も宮崎駿の趣味嗜好が炸裂した西洋っぽい絵柄とロリコンぶりが少し鼻についてしまった。たしかに娯楽映画としての完成度は高いが、ストーリーが単純且つありきたりで大いに不満が残る。

これならまだ『千と千尋〜』の方が不条理でドロドロしていて好みだった。出てくるキャラクターが皆、ステレオタイプで健全過ぎて苦手意識がある。パン屋を運営するおソノさんとその旦那には好感が持てたのだが…。

また、中盤の絵描きの女と出会うエピソードで本作の核心に触れそうだったのだがいまいち内容とリンクしないのが変である。

元々、自分は宮崎駿の性癖というか少女趣味(カリ城の頃から)に拒絶反応が出てしまいストーリーも王道直球すぎて「何かが足りない🤷‍♂️」という違和感が付き纏う。どうも私自身、日本のアニメがそこまで好きじゃないからかな?。『AKIRA』や『銀河鉄道999』や高畑勲作品はたしかに面白いと思うのだが…❓(私の見方間違ってますか?)
似太郎

似太郎