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古都憂愁 姉いもうとのkossのレビュー・感想・評価

古都憂愁 姉いもうと(1967年製作の映画)
3.6
戦時下の状況を超越した変わらない京都で展開する異境のメロドラマ。清水寺、三千院、町並、路地、料亭、京舞。共鳴力のないドロドロの男と女の物語を救うのは京料理。

八千草薫と船越英二が突出する。特に八千草の京言葉、立ち振る舞いが素晴らしい。八千草の出演作の最高位だろう。

メロドラマと京料理の拮抗、遠景と構図、唐突な物語展開。三隅研次と依田義賢の女性映画は不思議な配分の味わいがある。
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