nana

精神のnanaのレビュー・感想・評価

精神(2008年製作の映画)
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相田和弘監督のドキュメンタリー映画は初めて観ました。
岡山に実際にある精神病院を舞台に、精神病の患者、医師、スタッフ、ホームヘルパーさん達がそれぞれ抱える考え、苦しみ、喜びを描いています。

精神病院と聞くと結構無機質な雰囲気をイメージしますが、ここの施設は民家のような建物で、患者さん達が自分の家のようにそれぞれ過ごしている様子が印象的です。

患者さん達がふいに話し始める自分の境遇が思いのほかハードなもので、本当に淡々と話すので余計にドスンときました。
当たり前のことではありますが、他人に大丈夫、頑張れ、ひとりじゃないから、なんてとても気軽に言えるものではないと改めて痛感します。

最後まで苦い気持ちでエンドロールを迎え、そこに更なるショックがありました…。
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