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私ときどきレッサーパンダのnanaのレビュー・感想・評価

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)
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思春期女子の、気になる男の子や推しへの熱意がこれでもかとリアルに描かれていて、大人になった今見たら可愛いなあと思うけどリアルタイムだと結構悶絶ものかも?

移民の母と娘の関係とか、描いていることが結構エブエブと似てるな~と思ったら、ガオ役が本国だとジェームズ・ホンだった(自分は吹替版で鑑賞)。
ままならない親子関係。でもそれは「じゃあサヨナラ」でばっさり切れるものでもない(移民であることも大きいのかもしれません)。
いくら血縁関係があるとはいえ、私とあなたは違う人間。
分かり合えないこともある。でも、助け合うことはできる。

言うまでもなく、どんな時も味方でいてくれる、駄目だと思うことは駄目だと言ってくれる友達の存在は何物にも代えられません。
「私の推しを好きな人に悪い人はいない」理論で、えっあんたもファンなの?じゃあ私たち友達じゃん!のノリも良い。

『君たちはどう生きるか』にも通じるかもしれませんが、自分と同じ年くらいの親に出会って、彼/彼女を救う(それがいつか自分自身を救うことになる)という展開に弱い。

結構スペクタクルものでもあるので、音と映像を最大限楽しむことができる映画館で観れて良かったです。
目の前でわりと意味わからないことが起きてるのにしっかり歌ってくれる、妙に物分かりのいいアイドルグループ4★TOWNがツボ。やっぱりワールドツアーをやるレベルのアイドルグループは肝が据わっている。
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