このレビューはネタバレを含みます
老舗の商家が借金でにっちもさっちもいかなくなって崩壊していくさまを描くドラマだが、嬉しいのは本当に家を文字通り壊し尽くす描写である。調度品も何もかも運びだし、家屋を破壊しつくし、ついには土台の石?をベコベコ粉砕して終わるという徹底ぶり。
三姉妹のキャラクターは長女だけ掘り下げられていなくてアンバランス感があるし、それだけに次女の決断もなんだかなあと。新旧の価値観をそれぞれ担っているのはむしろ男性陣だと思う。宇野重吉、進藤英太郎、三橋達也(一瞬しか出ないけど)、伊達三郎、全員あざやかな印象を残す。特に菅井一郎の憎たらしさ……マジ、殺すしかないんだって……。