西陣の姉妹の作品情報・感想・評価

『西陣の姉妹』に投稿された感想・評価

新藤兼人の脚本を吉村公三郎hが監督、撮影は宮川一夫、音楽伊福部昭。助監督は三隈研次。京都西陣の織元の没落。残された三姉妹と母親。主人に囲われていた芸者。それらの人々の愛憎劇。

時代は移ろい、やがて西陣の名家も没落する。冒頭のピストルの発砲音によって開始されたその没落は、死にたまふ母と看取る家族たち(父の遺影も)が解体されてゆく家の音を聞き届けることによって完成する。そのあ…

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※ ☆☆☆☆★

日本映画栄光の1952年〜1954年。
この時代が如何に凄かったかかはこの作品がキネ旬ベストテン入りを逃している事実が物語っている。今ならベストワン確実だろう。

この映画の素晴…

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odyss
4.0

【妾も身内・・・昔はよかったなあ(笑)】

1952年のモノクロ邦画。

西陣織で著名だった京都の老舗も、戦後世代の着物離れには勝てず、業績は悪化する一方。金策に行きづまった社長は自殺してしまう。

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4.2
このレビューはネタバレを含みます

初見。

織元復活まで何とかなるのかと思いつつ、結局は時代に流れに勝てず、お家崩壊となる。

しっかり者の次女役の宮城野由美子が良い。
宇野重吉が、京の街を日本刀を振り回しながら、高利貸しの菅井一郎…

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このレビューはネタバレを含みます

 老舗の商家が借金でにっちもさっちもいかなくなって崩壊していくさまを描くドラマだが、嬉しいのは本当に家を文字通り壊し尽くす描写である。調度品も何もかも運びだし、家屋を破壊しつくし、ついには土台の石?…

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