2000年前後のアメリカ。
こないだ『ヒルビリー・エレジー』を見たんだけど、その当時の中流はこんな感じだったんだなぁ。。ネット以前、携帯もない。あるのは番号表示できる固定電話と、ポケットベル!彼らはヒルビリーじゃなくて、高校生でも自動車やビデオカメラ持ってる中流以上の家庭。
お話は中年仮面夫婦の倦怠期から始まる自分探し、それからの人生探し。
当時の教え:
「成功したければ幸せな生活を送ってるふりをしろ」
一瞬ケビン・スペイシーが『ファイト・クラブ』ののりになってきておいおいおいと思ったんだけど、この人ほんとうにもったいない。こんな味のあるハンサムくんなのにペドとかセクハラすっかりごぶさた。妻役のアネット・ベニングも小動物的なかわいさと、サイコなアメリカ中流女を見事演じてて、いやらしいなぁ。。とおもう。アメリカ女優に珍しくシワをそのまま出して、ボトックスも何もしてなさそうなので、多分女優としての方針に確固たるものを持ってる人なのだろう。
色々なシーンがやっぱり『ヒルビリー・エレジー』と重なる。尿検査とか、少年時代の思い出とか。2000年前後の人間ってみんな同じことを考えてたのかも。ネット社会の今より時間があった最後の覚えてる近代なのかもね。
最も美しい風景の切なさがすごくいい。
フォレスト・ガンプの最初の木の葉シーンよりもこのヨレヨレのビドカメラの映像のほうが私は好きだ。
人生を終える最初の日は今日という。。。
「あなたは幸せ?」
という基本的な質問が奥が深い。
とにかく、一番の主役は隣人のおじさんだったという。。。ホモセクシャルの異常なホモ嫌い。。。コワイわ。(彼、よく出るよね、、、目がオオカミの俳優さん)、しかも彼の疲れた妻は、あたしの好きな I Toyna の強烈ママ・アリソン・ジャネイ姐が30代ででてるという。。
とにかく、今はもう見ない、ケビン・スペイシーの中年おっさんの脂ギッシュな覚醒(死語ですが、使いたい、彼がそのものあてはまる)をどうぞ。