しゃおりん

アメリカン・ビューティーのしゃおりんのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
3.6
2回目。
ままならねぇ〜〜〜。
タイトルのビューティーとは一体何か考えながら観た。ビニール袋が風に舞って地面を擦って落ち葉が絡まって壁にぶつかってまた舞い上げられる様子が美しいって言ってた男の子、観終わったらなんだか分かるような・・・。
きっとこの映画の美ってアンジェラの顔の造形のような美とか、美しく手入れされたバラとかそういうのじゃなくて、家庭環境とか感情とかいろんなものにもみくちゃにされて傷つきながら出てくるものかなあと。レスターは自分の人生を諦めて自分の殻に閉じこもって他人を傷つけて欲しかった美しいアンジェラってものを手に入れようとした瞬間にそれがフェイクだってことに気付いて、その時にそれまで死んだようだった彼が死んで、新しい彼が生まれたのかな。いろいろ引っ掻き回した結果の死だから、きっと彼が到達した美は彼の死あってのものだ。