DelayMan

アメリカン・ビューティーのDelayManのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
4.0
2000年アカデミー賞作品賞
登場人物全員狂っててどんどん本性を表していくことで物語が動いていく、スリリングな映画だった

娘には嫌われ妻とは冷め切っているダメダメな中年男性が娘の友達に恋してしまい、自分の中に秘めていた一面を解き放っていくにつれて周囲の歯車も狂っていくという内容だが、
冒頭部分でエンディングがなんとなく想像出来るので、どうやって結末を迎えるかというのを想像しながら観るスタイル

スリリングでありながら、途中までは主人公のキャラもありコメディ風な明るいタッチで描かれているバランスがこの映画のすごいところだと思う

後半になるにつれ、内容も重くなり人間の闇の部分があらわになっていく
最後までどうなるかわからない展開なのも良かった
見事に裏切られた
ラストのナレーションの言葉が素晴らしい

ケヴィンスペイシーがセブンの犯人役とキャラが違いすぎて気付かないくらいハマり役
思春期の娘にめちゃくちゃ嫌われそうな父親役に徹しててすごく良かった

エンディング曲はビートルズと思いきやエリオットスミスのBecauseのカバーだった
こちらも最高
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