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ザ・コミットメンツのRyuのレビュー・感想・評価

ザ・コミットメンツ(1991年製作の映画)
3.8
アイルランドの首都 ダブリン。本物のソウルバンドを作ろうとしている青年 ジミーは新聞に広告を出し、自宅でオーディションを行い、メンバーを集めてバンド“ザ・コミットメンツ”を結成。練習を重ねていき、ライブを開催するほどにまでなっていくが、メンバー間での衝突などトラブルに見舞われていくことになる。

第45回英国アカデミー賞にて作品賞を受賞した作品です。
キャストは現地でのオーディションで選ばれた無名のミュージシャンたちだそうです。ホントに演技経験がないのか と思うくらいみんな自然でしたね。
バンドの喧嘩とか、解散理由って、音楽の方向性の違い とかをよく耳にしますが、ザ・コミットメンツの衝突は男女関係やアイツが嫌いだ とか、そんなものばかりです。若さ故でしょうか、なんか青々しいくてイイですね。一気に爆発して、一気に燃え尽きる感じも、青春の儚さを感じられます。
裏側ではこんなに痛々しいのに、舞台に上がると、あんなにもカッコよくなるなんて、やっぱ音楽の力ってスゴいですね。ライブシーンの熱量もハンパないものとなっており、自然と体が揺れてきちゃいます。ボーカルのデコの声が野太くてカッコイイんですよね。当時若干16歳ということに驚きました。コーラスのナタリーもちょっとしゃがれた声が色気ありますね。
ソウルやR&Bなど、ブラックミュージックには疎いのですが、今作で触れてみて、ちょっと興味が湧いてきました。色々聞いてみようかな。
若者らしい煌びやかさと儚さ、そして音楽の力の偉大さを存分に感じれる、ホロ苦い青春の1ページって感じの作品でした。
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