zkazoは静かに暮らしたい

ウィッカーマンのzkazoは静かに暮らしたいのレビュー・感想・評価

ウィッカーマン(1973年製作の映画)
4.5
スコットランドのとある島へ、行方不明の少女を探し、やってきた刑事。

その島はキリスト教以前の原始的な神の信仰の残る島で、男根崇拝、多産祈願、などの文化が残っており、敬虔なクリスチャン(童貞)の刑事はドギマギしながら捜査にあたる。

が、きけどもきけどもマトモに応える気のない島民達に刑事は「島民は何かを隠している」と確信する。

ちょうどその頃島では五月祭が行われると知る。五月祭とは何だ?
刑事の中で一つの推理が浮かび、刑事は少女を救う為、イギリス国王の為、己の信仰する神の為、島の祭りに潜り込む。



豊かな自然と素朴な住民とドロドロした古い風習
現代では受け入れ難いが、まあ日本を含め昔はどこもこんな感じだった訳で、ヒステリックにぷりぷり怒る主人公は滑稽にすら見える。他宗教なんて余計なお世話でしかないんです。

自分の信じる神がイコール唯一神だと信じている、信じるのは勝手だが他人もそうでないと受け入れない。
不寛容から争いは生まれるんだよ、視野の狭いオッサンだなあ。

そして強過ぎる信仰心の結果、島内でたった1人のクリスチャンが島民全員を異教徒扱いする、無理の有る構図に彼は気付きませんでしたとさ…

観終わった後、彼に同情する視聴者は多分少ない。