Yukiko

告発の行方のYukikoのレビュー・感想・評価

告発の行方(1988年製作の映画)
4.0
2017年9月1日  BSTBS放送 8/22録画
『告発の行方』 1988年制作
監督、ジョナサン・カプラン。

アメリカの暴行事件は6分に1件起こっている。
その内、4件に1件は複数犯による。

この映画を観ていて、何故そういう酒場に女一人で行くの?
と思ったけれど、女友達が働いているから、休憩時間に
話そうとしてだったのね。納得。
それでも、男が多い酒場で、見知らぬ男の人と一緒に踊る、
挑発的な服装と挑発的な踊り。
更にキス・・・だけして、帰ろう、帰れる、と思ったの
だろうか?
男にしてみれば、美味しそうな女、いただき!と思う
でしょうね。

酒飲む、煙草を喫う、ドラッグもやる、セクシーな服装、
男を誘うような踊りをする女、ともなれば、男に慣れている、
遊び女と見られても仕方ない。

こういう場合、女性でも、同じ女性に対しての見方が厳しくもなる。

でもね、でも、それでも女性が望んでいないセックスを
強要した場合、その恐怖感、屈辱感の精神的苦痛を考えると
はかり知れず・・・

「望んでいなかった」ことを他者に分かるように証明する
ことの難しさ。
事細かく、嫌だったことを思い出し、説明することの大変さ。
それでも、泣き寝入りしていてはいけないのです。
望まないセックスを無理やりさせようとする男性に対して、
声を大きくして「レイプされました!」と言いましょう。
その勇気が、このような事件を少しでも減らせる抑止力
となる。同じ女性同士、味方です。

ある夜、一軒の酒場から飛び出してきた若い女性が、
通りがかりの車に助けを求めてきた。
その女性サラ(ジョディ―・フォスター)は、酒に酔って
ドラッグを吸っていたところを、3人の男たちからレイプ
されたのだという。

地方検事補キャサリン(ケリー・マクギリス)はこの事件
の捜査を行うが、加害者たちは合意の上での行為と主張。
被害者のサラが酒に酔いドラッグを吸っていたことから、
キャサリンは不利な裁判になることを予測し、司法取引に
応じる。

過失傷害として事件が扱われたことを知ったサラは
深く傷つき、キャサリンを裏切り者となじる。
真実の公表を訴えるサラに対し、キャサリンは事件の
再捜査を決意、周囲で見ていたレイプを煽り、
そそのかした男たちを暴行教唆の罪で告発する。

録画していたこの映画をなんとなく観ていたのですが、
冒頭から張り詰めたような緊迫した雰囲気があり、
見入ってしまった。
ジョディ・フォスターさん、迫真の演技。
画面にピーンと張ったような空気を醸し出しています。
ケリー・マクギリスさんは、自身もレイプの経験があるとか。
男性は動物か!?・・・と気が滅入る。
知性を見せて下さいね。

追加文章・・・
何故、アメリカ人て、バスト部分のふくよかさを強調する
ような、バストの上半分を見せるような胸の大きくあいた
服を着るのでしょうね?
日本の女性にもそのような服を着る方がたまにはいますが、
映画で見るアメリカ女性はもっとごく普通に、当たり前の
ように着ているように見える。
男性の平静を装う大変さを想像する………
Yukiko

Yukiko