こたつむり

スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッションのこたつむりのレビュー・感想・評価

3.8
♪ 新しい時計の針を
  5分だけ進めとこう
  君のための時間の全てに
  間に合いますように

『スパイキッズ』シリーズ第4弾。
とは言っても本作からは新章。レベッカとセシルの姉弟が主人公です。

勿論、世界観はこれまでと同じ。
前作までの主人公カルメンたちも登場しますし、スパイ組織OSSも健在でした(そう言えば、マチェーテの姿もチラリと確認できました。意識していないと見逃すかも)。

これは嬉しい話と同時に見事なテクニック。
何しろ、子供たちが成長しても世界観さえ踏襲すれば続編が作れる…と証明したわけですからね。興行収入を確保できればの話ですが(大人的な表現でスミマセン)。

また、嬉しかったのが原点回帰した物語。
つまり、大人が活躍する…ということです。

特にジェシカ・アルバの存在が尊いですね。
彼女が奮闘しているだけで絵面が良いのです。しかも、ボディラインが露わのコスチュームなんかもありますから…大きなお友達も頬が緩むのではないでしょうか。ぐへへへ。

それに根底に流れるテーマの選択も良き。
子供と過ごせる時間は今だけ…なんて、親ならばグサグサと刺さるテーマでした。確かに中学生くらいになったら「うぜえな」なんて言われるんでしょうから、それまでは自分の時間よりも子供との時間を大切にしたいですね。

まあ、そんなわけで。
子供よりも大人が楽しめる比率が上がった新作。逆に言えば、子供からしたら退屈かもしれません。胸がときめく冒険譚という側面は薄いですし、ワクワクのスパイグッズが活躍する場面も少ないですから。

そんな中で奮闘していたのは、犬と赤ちゃんと排泄物のネタ。というか、相も変わらず、アメリカのコメディは“ゲロネタ”が含まれるんですね。何がそんなに良いのでしょうか…アメリカの闇ですなあ。

あ。そういえば、劇場公開時は「3D+匂いで4D」と謳っていたようですが、まさか匂いって臭い…?ぐへえ。
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