ガブXスカイウォーカー

スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッションのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

4.0
スパイ・キッズシリーズ第4弾。
今回は前作までの主人公カルメン、ジュニ姉弟の親戚レベッカ、セシル姉弟が大活躍。レベッカ、セシルとママ(『ファンタスティック・フォー』シリーズのジェシカ・アルバ!)がスパイの秘密道具で悪党どもをやっつけるだけでなく、ゲロ袋やウンコの詰まったオムツを投げつけたりと子供たちが笑い転げるようなアクションがいっぱい。さらに大人になったカルメン、ジュニ姉弟も再登場してファンを喜ばせてくれる。

実は今作は単なるギャグスパイアクションにとどまらず、義理のママと子供たちが本当の家族となる感動ドラマも描かれる。また敵役の悪党タイムキーパーにも哀しい事情があったりとけっこう深い。

家族と時間をテーマに、「過去に戻っても人生をやり直すことは出来ない。大事なのは時間の長さではない。短くても特別な時間をちゃんと心に刻み、何をして何を感じたか」をストレートに訴ってくるのだ(年端も行かぬ少年少女が大人に説教するのは苦笑物だけど)。

今作は、大人にはちょっと物足りないかもしれないが、映像も前作より格段にパワーアップしており、子供たちにとっては存分に楽しめる傑作ファミリー向けアクション映画であろう。

残念なのはレンタルBDでは、今作の最大の売りである3D(飛び出す映像)と4D(こすると臭いの出るスクラッチカード)を味わえないことだ。まあ仕方ないよね。