ラピュタ阿佐ヶ谷20周年だそうで、記念のお煎餅戴きました。
北海道の漁村の娘が貧困ゆえにゼゲンに売られて逃げて…ていう話。
画がべらぼうに美しい。
函館や稚内が競輪場が売春宿が洗練されまくり。
ストーリーとキャラ設定が『道』っちゃあ『道』ですけど私は以下の点が面白いと感じました。
芦川いづみは、詩人に教えられた「ジョニー」なる人物を求めているだけで、それって別に宍戸錠でもアイジョージでもないんだ…と観進めながら感じました。だし、それが救いかなと。
(あんまりな捨てられ方するので)
宍戸錠と宏は多分デキてると思ったし、そう思うと色んな行動の辻褄が合ってくる気がする。
アイジョージの魅力がもの凄かった。
動きも表情も歌声も良い。
どんな過去を語られても説得力がある。
濃い二枚目で古い感じなところに、あの関西弁がまた絶妙なバランス。
フェリーニの『道』にあまり思い入れのない方にオススメ。