Aria

8mmのAriaのレビュー・感想・評価

8mm(1999年製作の映画)
3.5
だいぶ引きずる…
ラスト、ほんの少しだけ心が救われたけど、一度闇を見てしまったニコケイには、この先何が起きてもこの世界は濁って見えるんだろうな…。

セブンの脚本と知って納得。
これはもう後味悪すぎる。

ああいう人種に何で殺したとか動機を求めたり、反省を期待しても無駄なんだよな。他の人たちとは決定的に違う価値観を持っていて、別の世界線に生きてるんだもん…

終盤、家の隣にある墓場での戦闘は、ニコケイと同じく仮面の中の男をとんでもないモンスターだと思っていたけれど、あの顔を見せて絶望に追い込めるってほんとよくできてる…。

富豪の奥さんの真実を知った後の対応や、終盤満身創痍になったニコケイが奥さんに救いを求める姿も印象的。

それぞれ抱えているものや背景が違うとはいえ、責任の取り方が色々ある。
とはいえ本当は一般常識的にはそこで法的に罪を償うんだけどそうしないあたり、ニコケイも何かが抜けてるんだろう。

闇に惹かれていく職業病なのか…。

そしてホアキン美しい!
Aria

Aria