おとなの絵本最高!!!!!
エイドリアンブロディのエアパンチングボールのショート動画ください。一生見てられる。
ウェスアンダーソンとロマンの映画愛、役者リスペクトが詰まった作品。
制作者と作品、役者と演技、それを見る観客、全ての構図がぴっちりハマって気持ちいい…ますますアンダーソンが好きになった
舞台演劇の制作過程を追うTV番組と
その劇そのもののと、それを見る我々観客
作者の思いがどういう形で劇に反映されているのかを流れで見ることができ、つまりはウェスアンダーソンのどういう思いが、実際に映画に反映されているのかも重ねて見ることができる。
コロナのパンデミックがなければ
アステロイドシティに隔離のシーンはなかったし、ビル・マーレイも出演してたし
映画には作者のリアルで起きているあらゆる事柄が反映されていて、それを敢えて分かりやすく表現したり、さりげなく出してみたり。はたまた自覚なしに出ていることもある。
演者たちは台本を読んで作者の意図を一生懸命読み取って、役を理解しようとする。作者が自覚なしに演者したシーンとなると、「なんでこのキャラクターはこれしたの?意味が分からないよ」となる。
オーギーがグリルで自分の手を焼いたシーンについて、制作過程を追う番組で作家と役者がそれの解釈について語っていた。
書いた作家本人ですら自覚していなくて、役者に「たぶんこうじゃない?」と言って「そのアイデア良いね」となっていた。
そうして役者は演じるキャラクターについて一生懸命考える。
そいうい事実が色濃く出たキャラクターが
劇中劇のスカヨハ演じるミッジであり、かつてのマリリンモンローの実話をベースにしていたりもする。
はたまた、エイドリアンブロディに芝居の意図が分からない!と舞台裏で話すシーンでは「理解できなくて良いからストーリーを語れ」と言う。
ウェスアンダーソンがまさにそうで
淡々と話す無表情のキャラクターたちは
ただストーリーを紡いでいくに徹している。
もちろん、そういう作風だとしても当たり前に役作りはきちんとされているのだけど…(シュワルツマン9ヶ月役作りしてたのやばい)
今回なんて特に、役者が役者を演じて、その役者が役を演じる様までやらなきゃいけないから、めちゃくちゃ難易度高い。
作品への愛と役者へのリスペクト、ものづくりの楽しさが伝わってくる。
その舞台演劇の中のセリフも素敵なのばっかりだったなぁ…あの詩的な言い回し本当好き。
タイミングが合うなんてことはないとか
子どもはいらないけどいても良かったかもも言い得て妙
モンタナのなんちゃって授業中も最高
言い回しのラストアメリカすぎて笑う
ミッジとオーギーの痛みの共通点も
最初の元帥のスピーチめちゃくちゃ面白かったなぁー!あそこ見るためだけにもっかい行きたいくらい。
計算ミスった陸橋
自動モヒート製造機
ドーナツ型の月への投影機(用途不明)
ジェフゴールドブラム宇宙人
高IQ山手線ゲーム
などなど楽しい楽しい絵本でした