もっちゃん

ミッドナイトクロスのもっちゃんのレビュー・感想・評価

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)
3.8
中々面白かった。適度なB級感と緊張感でサクッと観れた。

音響技師の主人公が大統領候補暗殺事件の現場に居合わせ、テープにたまたま証拠が録音されていたことから事件解明へと奔走するというストーリー。

物語の軸になるのが「音」。音を頼りに事件の真相に迫っていき、徐々に明かされる過程にスリルがある。また音響技師ということもあり、当時の音響機器やフィルム現像機などが出てくるシーンが多く面白い。

さらにヒッチコック的なカメラワーク(『裏窓』のような視点など)や『サイコ』を彷彿とさせる映画のワンシーンがあり、監督の好みが存分に描きこまれている。ラストのカーアクションは見応えがあった。ラストに緊張感のピークが達するようなシナリオにデ・パルマ監督の才能が光ってた。