有酸素

偶然の有酸素のレビュー・感想・評価

偶然(1982年製作の映画)
3.8
「もしあのときこうしていたら」という分岐を3分割で構成している。1)ワルシャワ行きの列車に無事に乗れた場合 2)列車に間に合わず駅員と揉み合いになった場合 3)ただ乗り過ごした場合。如何に偶然に翻弄されているかは計り知れないけれどどれを選んでも何かの引き金。ひとつの分岐からまったく違う場所で過ごしまったく違う人と出会う。わたしたちの人生もどこかで分岐しているのか、分岐したところで同じ場所へ集約されるのか、なんて途方も無い考えが巡る。3回繰り返されるシークエンスとオープニングシーン/ラストシーンの関係性が面白い。