冒頭に主人公の子供時代の印象的な思い出が断片的に提示されて、それがその後の3種類の運命の中で回収されるのがシンプルだけどすごくいい。
ただ当時のポーランドの政治的状況がよく分からないので難しいところ…
手持ちカメラでカット割りが少ないのは、多くの偶然を引き寄せる呪文。主人公は常に、提示された3つの「もし」以外の偶然に晒されている。
必然は過去の時勢であり、偶然は現在の時勢である。偶然―現在において…
【鑑賞メモ】
奇妙で残酷な、運命のいたずら。
今までに観たキェシロフスキ監督作品の中では、特に質感が冷たい印象だった。全体的に陰影が濃く、光線が青白めなイメージ。
同名かつ同じくポーランドのクシシ…
キェシロフスキ監督作品7作品目。
作家性という言葉で簡単に括るのはいかがなものかと思うけど、根源的な主題のようなものはわりとどの作品にも通底している気がして、作品ごとにそこまで大きく雰囲気が変わるタ…
時代背景の理解が足りなくてごめん
偶然から生まれる縁が人生を紡いでいくことの尊さを感じたけど、いかんせんドラマチックな事ばかり起きるわけじゃないから、ダイジェストのようにエピソードのぶつ切りを見せら…