みかんぼうや

グーニーズのみかんぼうやのレビュー・感想・評価

グーニーズ(1985年製作の映画)
4.0
「童心をくすぐる」とは、まさにこういうこと!いや~、楽しかった!まるでアミューズメントパークにいたような2時間。久しぶりにディズニーランドに行きたくなりました(本作のアトラクションがあるわけではないですが)。

「グーニーズ」は、ファミコン初期のゲームタイトルとして同世代では知らない人はいないほどの有名作で、ファミコン世代だった私は、この難易度の高いアクションゲームに何度も挑戦しました。エンドロールでも流れるテーマソングが、ゲーム版の1面の音楽として使われていて、ファミコン音源のピコピコ音ながらそのキャッチーな音楽はとても耳に残り、ゲームをプレーしていた頃から35年以上経ってもすぐに口ずさめるほど。

しかし、ゲームとして有名過ぎる故に、本作のオリジナルが映画であったことは、プレーをしている当時は全く知らず、1面で使われる音楽が映画から引用されていることももちろん知りませんでした。

そして、ゲームをやりこんだために、既にグーニーズを体験してしまったという潜在意識のせいか、オリジナルである本作を観ようという気持ちにならずにこの年歳(40半ば)を迎えてしまいました。が、U-NEXTで別の作品を探している時に目がとまり、思わず鑑賞してしまいました。

内容はいい意味で何も考えずに頭を空っぽにして観られる、分かりやす過ぎる少年少女の冒険活劇です。300年以上前に海賊の隠した宝探しをする少年たち。その行く手を阻む海賊たちがかつて仕掛けた罠の数々。そして、その子どもたちを追っかけまわすちょっとコミカルな悪党ども。全てが期待を裏切ることなく既定路線で進んでいきます。が、こういう子どもも楽しめるエンタメ映画は、予想外の展開や裏切りはないほうが、余計な詮索や考察をする余地なく、変なツッコミも引っ掛かりも不要なので、かえってちょうど良いのかもしれません。

正直、本来的には★3.7~8くらいなのですが、上記のとおり、ゲームによる“超思い出補正”が発動し、★4.0にしました(笑)。

しかし、最近ではこういう少年少女を主人公にした実写の冒険・ファンタジーがだいぶ減りましたよね(本作に限らず、ETやグレムリンなど昔は結構多かった)。少年少女主人公の冒険物だと、だいたいアニメかピクサーなどのCG系の作品になっている気がします。たまには、本作くらい大人も子どもも笑って楽しめる、子どもが主人公のエンタメ大作を観てみたいものです!
みかんぼうや

みかんぼうや