レディ・プレイヤー1を観たので、スピルバーグが残した遺産を見直そうと思い、ストレンジャー・シングスとセットで一気見。
はるか昔に見たが、恐らく幼稚園か小学生低学年でだったためにスロースしか覚えてなかった。色んな模倣作品と記憶がごっちゃになっていたので、改めて見直してその牧歌的な描写や設定に笑った。
スピルバーグの監督作品と、プロデュース作品は味わいが実はかなり違う。監督作品は基本的にスリルと残虐性が全面に出てて味わいとしては尖っているがプロデュース作品は暖かみを感じる。ここからアメージングストーリーまで見事に似た空気が貫かれていることに気付かされた。
このグーニーズは後に続くそんな模倣作品の礎となり、ついにはジュブナイルのもののマスターピースとなった。
家の近所の地下に海賊の秘密の迷路があるなんて夢いっぱいの設定を子供の頃に見せられた世代は骨抜きにされた。大人になってから観て、そんなアホなと思ってしまう自分を感じて自己嫌悪まで感じるくらいにキラキラな冒険ファンタジー。
ストレンジャー・シングスのシーズン2の地下世界は、ここから貰ったのだと納得。80年代に子ども達が自転車で田舎町を駆け巡る時は夢が空いっぱい広がった。今そんな新たな模倣作品が量産されているのは、夢見る時代が80年代で終わってしまったからなのだろうか？
そんな風に想いを馳せてしまうこと自体がオッサンのノスタルジーだと実感しつつ、『あの頃』の匂いを胸いっぱい吸って、大人になった自分を見つめ直そう。
次はETを観て泣く。
そう決めた。
