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食人族のmylifeのレビュー・感想・評価

食人族(1981年製作の映画)
4.4
知る人ぞ知る有名な作品やけど、実は初めて触れてみる。そんな、まともな感性で観る映画ではなのかも知れないけど「食人族」を初鑑賞してみた。

えっと、1983年のイタリア作品なのね。ルッジェロ・デオダート監督の作品。さらっと言ってみたものの、当然ながらよく知らないけど。知っているのは「グリーン・インフェルノ」の元ネタが本作ちゅうことぐらいかな。

さてと、アマゾンのグリーン・インフェルノと呼ばれる未開の地で、4人組が失踪。ソレを探る、いわゆるモキュメンタリー映画の先駆け的な作品みたい。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を引き合いに出しているのが、その理由っぽいね。

フムム、単なる食人族の恐ろしさを描いた作品だとばかり思っていたが、それだけではないやん。いや、むしろ問題なのは、その4人組が撮影し続けていたフィルムの中身。

まるで、被害者と加害者が同居しているような内容だとも思える。ドキュメンタリー製作が目的とは言え、明らかに一線を越えているのだ。加えて、動物への虐待。虐待と言うか、あんな生々しい殺しかたは初めて見た。少し度肝を抜かれる。

映像的には、最近の洗練されたホラーを観ているので、やや古臭さは感じる。だけど、この頃にしか出せないような味がある感じ。と言うか、コンプライアンス的にも今は厳しいかも知れないような世界線なのだ。

やらせの中に見え隠れするリアル。確信に触れてゆく程に尻上がりに引き込まれてしまうような内容でもあったかな。やや思てたんと違ったけど、こう言うテイストが語り継がれる理由であるとも感じた今日この頃。
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