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DEATH NOTE デスノートのtakのレビュー・感想・評価

DEATH NOTE デスノート(2006年製作の映画)
3.3
長男が小学生の頃。
😼「ちち、デスノート作りたい」
と言われた。ネットで検索したら、表紙だけでなくHow To Useのページも再現してあって、大学ノートに貼り付けるだけの素材を見つけた。誰の名前が書かれたのは知らない。少なくとも僕ではなさそうだw。原作はあの頃の少年に人気あったんだろな。

その人気コミックの実写版。原作未読なので、映画の再現度やストーリーの改変がどの程度なのかはわからない。そんな僕が他の作品と比べたりすることなしに、ストーリーに集中できていた。他のことを考える余裕を与えないのは、エンターテイメントとしてはよくできているってことじゃないのだろか。

死神のノートを手にしてしまった主人公が、法が裁けない悪人を次々と殺害する。何においてもそうだけど、度を越した"力"を手にすると人間は狂っていく。その過程は痛々しいけれど、藤原竜也の怪演は十二分の説得力を持っている。そして"L"を演ずる松山ケンイチの圧倒的な存在感。松山ケンイチはなーんか苦手なんだけど(大河ドラマ「平清盛」レビュー参照)、この特異なキャラクターを感情を抑えて演じきるのは確かに凄い。有名どころのキャスティングも楽しいが、この二人の対決あっての面白さ。

クライマックスの舞台となる美術館は、磯崎新設計による北九州市立美術館。香椎由宇が電話をかける池のある回廊、夜神月とLが初めて出会う階段の場面もこの建物である。
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