あたし

ペイ・フォワード 可能の王国のあたしのレビュー・感想・評価

4.0
田舎町から起きるムーブメント。ペイフォワードがきっかけで、傷ついた人たちの心が癒されていく。心にじーんてくる良い映画だった。

社会科の先生から「もし君たちが世界を変えたいと思ったら、何をする?」という問いに斬新な、だけど誰でも実行できそうなことを提案する主人公トレバー。その方法は、自分が受けた善意や好意を、別の3人につなげること。

とんとん拍子にうまくいくんでしょと思ってたけど全然違う。主人公は11才で子どもながらも、一生懸命人に親切にしようとする。ホームレスの人が社会復帰するための元手に自分の貯金を渡すのは大人でもなかなかできないと思う。だけどペイ・フォワードがうまくいかなくて、ノートに×印を書いてる主人公は見てて辛かった。

辛すぎる家庭環境。お母さんはアル中で、お父さんもアル中かつお母さんにDVで家出中。そんな中で人に優しくできる心がある子によく育ったなと思いつつその繊細さに心配になる。もちろん主人公も辛いんだけど、お母さんサイドも辛い。お酒を飲むのをやめたいのにやめれない自分に自己嫌悪してる。ペイフォワードの活動が進むにつれて、家族関係が修復されていくのが良かった。
あたし

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