一番衝撃だったのは、自分の中で一番印象に残ったのが殺陣シーンではないということだ。何なのだあの下駄タップダンスは。そこまでが、所謂北野武映画の静かで冷たい空気感だったのに対し、突然の田んぼタップダンス、ドリフコント、そこからの大殺戮で、ラストはタップダンスエンド。RRRかい！
ここはなんか不意を突かれてニコニコしてしまった。
北野武の座頭市は、まぁこれはこれでカッコよくて良いかなと思った。「ザ・ドライバー」のリメイクとしてレフンの「ドライヴ」があるように、映画のテンションとかルックがもう勝新のとは違うので、このテンションの座頭市としてはアリ。ただ、キャラクターとしてはどうしても弱いかなぁと思った。勝新の座頭市ほどキャラクターの幅があまりないので。これはこの静かな感じを取った事の良し悪しかなぁとは思ったなぁ。
ただ、静かで冷たい感じにしたからこそ、殺戮シーンは鋭くて良かった。スローモーションを結構入れてるのは、個人的にはあまり良い感触ではなかったのだが、まぁ手法としてアリかなとは思った。
