久しぶりの鑑賞。ログづけしてなかったんだ。
不眠症をかかえるベトナム帰還兵のトラヴィス(デニーロ)はニューヨークでタクシードライバーとなる。世界から人が集まる大都市、そこではたらくタクシードライバーは仕事柄たくさんの人に出会うが、どこまでいってもタクシードライバーでしかなく、ドライバーと乗客は交わることはない。この孤独を象徴する表現は都会に住む誰しもが感じてたことのある感覚ではないかと思いました。
帰還兵だからではなくて、コップに水が溜まりいつかこぼれ落ちるように、誰しもが超えてはいけない一線を超えることがあってというようなことにおもいいたる。
昔見た時よりもスコセッシ監督のメッセージを随所に感じるのは、自分も歳をとったということなのかもしれない。きっとそうなんだろう。デニーロの演技もすごいけど、今の優しいおじいちゃんみたいな立ち位置とのギャップもよい。