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オッペンハイマーのDKのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
5.0
全く関係ないけど映画を見終わり帰宅しようとしたらものすごい悪寒。帰宅後高熱であることがわかりました。3時間を超える鑑賞中は全くそのことに気づくことなく、とにかく集中してオッペンハイマーの心中を表情から感じ取っていた時間だった。その後高熱は48時間続いたのだけど、長さを感じないのもノーラン作品ならではだと思いました。

新技術を社会に実装するというのは大変なことで、良い方向に使われればエネルギー問題を解決するし、逆の場合は死の兵器になる。だからと言って新技術が悪いというのはナンセンスだし、彼がやっていなければきっと他の誰かがオッペンハイマーになる。今で言うならAIがまさにこれにあたるのかもしれないとも思いました。物事にも人を救う薬にだってポジティブとネガティブな面が必ずあるのは世の道理でしょう。ポイントはどうやってネガティブな面を減らして実装するかで、ネガティブがあるから禁止ではないはずです。

閑話休題、広島長崎の惨状をビジュアルとして表現していないことに対し、いろいろ議論はあるところですが、描かずとも表現されていたことはたくさんあると私は強く思いました。とにかく、一人でも多くの人に3時間の時間を費やして観てもらいたい作品です。

何にも増して配給を決めてくれたビターズエンドさんに何よりも感謝したい。
届けてくれて本当にありがとう。
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