村上パルキ

タクシードライバーの村上パルキのネタバレレビュー・内容・結末

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

当時のベトナム戦争後の米国という時系列を考慮する必要がある。 主題の一つに "知的水準の低さ及び格差"を描こうとしたことは確かであろう。 主人公は知識レベルが低い。その為、知的水準の高い女性と共通認識が違いすぎてデートに失敗する。また、状況認識の誤りまたは不足から誤った正義感を持ち合わせる。そして主人公を凶行へと向かわせる…

そのような知的格差を生んだ背景には紛れもなくベトナム戦争がある。 そして、そもそもの背景にある治安悪化も戦争によってもたらされたものだ。 この映画は戦争の悲惨さを描いたものだ。

主人公が気持ち悪い。鏡に向かってポーズを取ったり。車で追い掛け回したり。ここまでの気持ち悪さを醸し出せる演技は素晴らしい。

音楽が重要な役割をしている映画だ。メロウなジャズ音楽は素晴らしい。ただ作品の主題と合っているかよくわからない。 音楽が異なればまた違った印象を受けていただろう。

タクシーの車窓から見えるピントのぼやけ景色がとにかく綺麗。
村上パルキ

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