カンパッチー

タクシードライバーのカンパッチーのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.0
恥ずかしいことに中学の頃に初めて観たときトラヴィスに影響されてユニクロで買ったジャケットを着てポケットに手を突っ込んで、背中を丸めて歩いたもんです。自分も鍵っ子で家に帰ると独りだったから孤独なのは自分ひとりじゃない!と慰められたんですよねー、、。

とにかくバーナード・ハーマンの音楽が素晴らしく、咽び泣くようなアルトサックスがとても胸に響きました。

無敵の人ことトラヴィスなんてアメリカだから~なんて遠くの話として中学の頃は他人事のように考えていましたが今だと日本国内でも京アニや加藤事件など無敵の人が増えてしまい、抑圧されたヒーローのように思っていたトラヴィスに悲しいかな、いまでは嫌悪感を抱いてしまいます。

社会に居場所がない人間が敵意を向けるのもまた社会なんだなぁ、、みつを。

しかし、この映画の70年代のアメリカの雰囲気、町並みは大好きです。
なによりジョディ・フォスターの可愛らしさ!