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ロシュフォールの恋人たちのCharlieZGのレビュー・感想・評価

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)
3.8
歌と踊りでパリを夢見て恋の出会いに期待を寄せる双子姉妹のミュージカル。

これを観るまでカトリーヌ・ドヌーヴにお姉さんがいた事を知らなかった。
しかもこの映画公開直後に交通事故で悲惨な最期を遂げたという。
今となっては出演者の大半はお亡くなりになっているが、それを知るとフランソワーズ・ドルレアックに特別な感情が湧いた。

ドゥミ港町三部作の3作目、シェルブールに続きドゥミ+ルグラン+ドヌーヴの顔合わせに加え、姉のフランソワーズやダニエル・ダリュー、「ニューシネマ・パラダイス」の若きジャック・ペランの他、アメリカから「雨に唄えば」のジーン・ケリーと「ウエストサイド物語」のジョージ・チャキリスを呼ぶ豪華キャスト。

出演者全員のカラフルな衣装と帽子が印象的で、ルグランジャズに合わせたダンスも楽しい。
双子の歌からの脈絡のないメドレーも良かった。
見せ場は祭りの広場、バスケットダンスやラインダンスなどのステージパフォーマンスも良かったが姉妹による「Chanson d'un jour d'été」が曲も良く最高、後にも先にもこれが姉妹共演唯一と思うと感慨深い。

日本では無名だけどイヴォンヌの店のウェイトレス“ジョゼッテ”役のジュヌヴィエーヴ・テニエが可愛いく目を引く、ドヌーヴより5歳上だそうだが年下にしか見えない。
それからHONDAのバイクが出て来たのにはビックリ、当時の日本車売り込み大攻勢を感じさせる。

60年代のモダンさとフレンチなオシャレ感がハッピーで楽しい佳作、面白かった。


監督 ジャック・ドゥミ

キャスト
フランソワーズ・ドルレアック
カトリーヌ・ドヌーヴ
ジーン・ケリー
ジョージ・チャキリス
ダニエル・ダリュー
ジャック・ペラン
ミッシェル・ピッコリ
グローヴァー・デイル
ジュヌヴィエーヴ・テニエ
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