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やわ肌無宿 男殺し女殺し
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『やわ肌無宿 男殺し女殺し』に投稿された感想・評価

監督作のキャリア的には「行け行け二度目の処女」直前の一作となる。
大和屋竺脚本の云わば配給=葵映画番線向けの商業ピンクなのだが、分かり易い話ではあるが70分は少々冗長で、日活アクション映画の焼き直しから抜け出ていないのが残念な所。
だが、この公開時タイトルは中々イカしていて、山下洋輔の劇伴ともしっくり来る。「裸の銃弾」よりはよほど良い。

女優陣。ヒロインの林美樹は峰不二子を連想させるクールな悪女を好演、葵映画らしい。芦川絵理はプロ鷹、若松プロで活躍。それ故か本作では木俣堯喬の姿も。秋山みちお君も出ている。温泉街ロケは葵映画の定番か。

次元大介みたいな襲撃犯の相棒に港雄一、吉澤健の、クールになりきれない空回りするぎらぎら振りが作品を乾いた笑いに引き込む。ロマンポルノ初期まで、彼は(一般作へ転出した)藤竜也の影のように存在していく。
中田商店提供のコルト・ガバメントが排莢するカットもあり、中々手は込んでいる。若松孝二の商業的器用さを感じる一本。
完全に大和屋テイストの作品で、なんで日本の映画で、こんな気の効いた台詞が喋れちゃうのだろうと、いつでも生活や時間にあくせくしたことか、どこかの外国の文化にかぶれたことしかいえない、他の邦画の主人公たちに見倣わせたい。『紅の流れ星』ですら、少しウェットをひきづってる。
少しシチュエーションやディテールが弱く間抜けだし、全体的スケールにも欠けるが、いいじゃないか。大和屋作品常連の役名が聞けるだけで、(裏切り続く世界でも)別天地。異世界なのだ。
若松の演出も、バラック街の壮観や、石段と林のからみのロケ選定の五社ではあり得ぬ当時のある意味本当の日本。俯瞰・ロー・仰角・部分CU瞬間入れ・縦図・背後からの図・2~10人の配置・等的確かつ壮大なる構図。どんでんや(90゚や45゚、より浅めor深めの)切り返し・角度変・対応、ゆったりからシャープ・アッという間(挿入)までの緩急ペース大胆自在、ズーム・パン・揺れフォローまでのフィット操作。射撃前後以外でもキメにキメるポース・口調、女も同等したたか、銃弾から手袋迄小道具の過剰な活かし方。巨匠だな。
ハード・ボイルド、いやいや、これこそは日本風土の発した誇れる自立した和製活動写真、傾向映画?の末裔。それにしても、60年代末から70年代初の若松プロのレベル・ヴォルテージは、スタッフの充実、時代の気運というに留まらぬものがある。ジガ・ヴェルトフ集団と共に時代を撃て、との神命があったのかな。
若松孝二追悼上映で鑑賞。現在のタイトルは裸の銃弾

若松孝二が大和屋竺をこんなに意識していたとは知らなかった。始まった瞬間から大和屋ワールド全開で殺し屋とヤクザのシュールな世界が広がっていて楽しめた。若松孝二作品でこんなに銃撃戦があるのも確かに珍しい。
個人的に好きだったのが人を殺した後、部屋に戻ってチキンに齧り付く殺し屋たち。
それを見た人質の女に「人を殺した後でよく食べられるわね」とドン引きされる。すると、「こう言う事言う女嫌いだ。俺たちが食うために生きてると思ってるのか。俺たちは生きるために食ってるのだ。別に美味しくはない。」
と反論するんだけど、どう見たって美味しそうに食べてるのが物凄くシュールだった。笑っていいのやら。

それと足立正生のトークショーも面白かった。若松孝二との思い出話。
パレスチナゲリラの前線基地に居た足立正生に餅とか納豆とかを差し入れに来て、ゲリラからライフルを借りて上空を飛んでいる鴨を撃ち落として鴨肉で雑煮を作って一緒に正月を越したらしい。世界の裏側の戦場まで行って、思想よりも鴨に夢中になる映画監督だった。
結局、戦争も戦場も兵士も訓練も興味ないというか嫌いな映画監督だったのだろうか。