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ターミネーター2のプリンスのレビュー・感想・評価

ターミネーター2(1991年製作の映画)
3.9
地元に昔からあるラーメン屋が旨いと評判で、アレヨアレヨのうちに人気店に。2号店3号店と出して行くうちにいつの間にかの全国チェーン展開。ただですね、より多くの人に提供するには雰囲気や味のクォリティが確実に下がる訳ですよ。タイムライン汚しの前置きレビュー、プリンスです。
このターミネーター2。そんな続編の食わず嫌いからまともに観た事が無かったので、敢えての鑑賞であります。前作との大きな違い。ここがこの映画の良い所でもあり致命傷でもあるわけですが、アー・ノルド氏がヤカン体操によって完全に認知されてしまった事であります。小さなお子様からお年寄りまで、アー・ノルド=ターミネーターになってしまった訳であります。そんなお茶の間のヒーローに悪役をやらせるとなると、コンプライアンス的に色々と問題が起きますからね。未来のジョンコナーが少年時代の自分のボディガードとして送り込む善ミネーターとゆう設定な訳で、酒場での登場シーンも、よっ!待ってました!の真打ち感。でも本当なら前作と顔は変えて送らないとお母さんびっくりしちゃうでしょ!髪型だけは、前回燃えてたまたまカッコよくなったのを踏襲してますが、もう表情はスッカリ人間。ハーレーなんか乗っちゃって、すっかり都会で垢抜けちゃった感じですよ。これもある意味非情な木綿のハンケチーフでございます。まあ、これもオトナの事情でございます。仕方ないのよね、ウンウン。
対するは、実はこっちが本家。悪ミネーターはリーゼントのパチっと決まった水銀ポリス、面の割れて無いロバートパトリック。更家もびっくりの体幹で、これは文句なしにカッコイイ!!完全にターミネーター本店の顔しておりますよ!トッピング、ミラーのレイバンがまた似合ってます!本当は解ってるじゃないの!キャメロン!
しかし、物語としましては、善ミネーターであるアー・ノルド氏と少年ジョンコナーの父子の様なハートフルなメロドラマが、性格の悪い私には耐えられない訳であります。わたしがココで見たいのは、棒読みで乱暴な筋肉バカ、ミスターオリンピアな殺戮マシーンな訳であります。
と、散々ツッコミましたが、コレは単なるわたくしの癖でございます。前作、ヒットしましたからね。今回はお金の掛かり方が違いますよ。ケチの付けようが無いクォリティのカーチェイス、ヘリコプターにビル爆破。アクション映画としては、至れり尽くせりの全部乗せ。大盛りでお腹一杯にしてくれる訳であります。文句なんてこれっぽっちもございません。
本店の味に慣れ親しんでしまったわたくしには、ちょっと2号店の味は何かが足りないだけであります。世界中が待ってたノルド氏の滑らないアイルビーバックも、いくらかビジネスライクに見えてしまった訳であります。わたくしのフォロワーの皆様の評価も軒並み高い作品なので非常に心苦しいのですが、さあ何点!!
1点?2点??いや、それは無い〜!まだまだ〜!
3点!はい、もっと〜!3.8点!
それ〜!3.9点!!
わ、わたしには出来ない、、マチャアキ、ゴメン。。
でわまた!
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