いなだ

皆殺しの天使のいなだのレビュー・感想・評価

皆殺しの天使(1962年製作の映画)
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ブルジョワ達が何故か屋敷から出られねえ!という話。
彼らは物理的に閉じ込められているわけではなく、謎のパワーが働いているのか、それとも精神的な問題なのか、とにかく誰も外に出ることができなくなる。異変に気づいて屋敷に駆けつけた警察官や人々も、どうしてか中に入ることはできない。DVDの付属資料には、監督は批評を拒否するような態度を取っていたというようなことが書かれていたけど、色々考えちゃうよな〜という不思議な設定、あと、ラストも印象的だし(反復!)。屋敷のメンバーの名前と顔を覚えられないまま観ていたがどろどろな関係もあるし、段々と追いつめられて無作法…というか人間の本性が出てくるのが、ブルジョワだろうがこういう状況になったら関係ないよな〜と思った。帰りたくても場の雰囲気で帰れないのは、現実生活で良くあるね……。
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