すずき

死霊のえじきのすずきのレビュー・感想・評価

死霊のえじき(1985年製作の映画)
3.4
全世界にゾンビが蔓延り、人間とゾンビの数の比率は遂に1:40万となったゾンビアポカリプス末期。
地下基地で生き延びている人々は、軍人チーム7人と、主人公サラが属する科学者チーム3人、協力はするがどちらにも与さない民間人2人だけ。
しかし、正気を無くしつつあるタカ派のローズ大尉率いる軍人チームと、なかなか研究成果を挙げられないマッドサイエンティストのローガン博士、キチガイ同士、密室、何も起きないはずがなく…

ロメロ監督のゾンビ3部作の最終章。3部作といってもストーリーに繋がりは無い。
最終章とはいえ、人類とゾンビの行く末を描いたわけではなく、ある地下基地での出来事を描いたこぢんまりしたもの。
この映画に登場する知性を持ったゾンビ・バブの存在が、その後の世界に何かしら変革をもたらすかもしれないが、映画内ではやはりそこまで描かれない。
3部作の最終章、と意気込まずに見ること!

しかしグロ描写は最終章に相応しい相当なもの。
内臓が零れ落ち、前頭葉は丸見え、生きたまま胴体を引きちぎられる凄絶な人体破壊に、感嘆のため息。すげえよトム・サヴィーニ…!

ロメロ旧3部作、黒人はどの作品でも有能だな。
この作品の黒人も2丁拳銃のエイムが神がかってて、正確無比なヘッドショットを決める。ホントに民間人か!?