片岡千恵蔵版三部作の1作め。なんとなく、画面の雰囲気とかストーリー展開の仕方とか、萬屋錦之介『宮本武蔵』に似てるなあと思いながら鑑賞したが、それはその印象でよいらしい。
若い錦之介がハツラツとしている。
机竜之助が幻影に囚われ、刀を振り回すシーンや、作品冒頭からの因果で妻となった女とのやりとりがとても怖くて、心が傷む。😅
不勉強で全く知らなかったが、これ江戸時代ど真ん中の時代劇かと思いきや、新撰組が絡んでいる幕末ものだった。
音無しの構えで音に聞こえた剣の達人なのに、通り魔殺人を繰り返し、しかし、妻に「京に行くな」と言われると、凛として「男の信ずる道に口を挟むな」などと言い返して、落ち着きはらっている。
どういう人物なのか。
全三部作みたくなった。
というより、原作読むべきか。