このレビューはネタバレを含みます
名作と名高いレオンが劇場で観られるということで駆けつけた。昔観たことはあったが細かいことは何も覚えておらず、新鮮な気持ちで観れた。
さまざまに批評やレビューがあるだろうから細かいことはそれらを観ればいいのだろうが、感想がどうも言葉にできない独特な視聴感覚だった。
少し前に観たパルプフィクションともまた違う「おしゃれさ」もある。
浅い見方と言われるかもしれないが、レオンとマチルダの感情はプラトニックな男女愛であったのだろうし、親子の年齢差であってもそれが描けてしまった。ロリコンめ、と唾を吐かれてもおかしくない絵面なのだが、どうしてこれが成立しているのだろう。
ジャンレノの心が子供の大人という設定が超人的殺人能力の裏付けとして説得力を持ってくることとか、ゲイリーオールドマンがヤバすぎることとか、ナタリーポートマンが美しすぎることとか、そこら辺が奇跡的に噛み合って、キモくなく、それでいて少女に恋してしまう我らのキモい心を肯定してしまっているのだろう(?)
どう語ったらいいのだろう、マチルダの触れてはいけないあの気配、レオンの実直な生き方に感じる己の後ろめたさ、よく分からないが、こんなにも良いものを観たという気持ちにさせる映画はそう多くない。