このレビューはネタバレを含みます
1996年公開の映画。今の大人たちの中で「しんちゃんの映画といえば」で名前が挙がる代表作の一つではないか。
オトナ帝国、戦国大合戦、それに次ぐくらいの存在感が個人的にはある映画だ。
地上波再放送だかVHSだかで何度か昔に観たような気もするが、まぁ細かいことは何も覚えておらず、割と新鮮な気持ちで観れるものだ。
昔の記憶の中で印象的だったのは、ス・ノーマン・パーの襲撃。ホラー映画的な展開で完全に怖い。
しんのすけが両親をお助けするために珍しく笑い無しでシリアスに、それもお行儀のよい子供になるという展開が、緊張感を加速する。
それに次いで子供時代に印象的だったのが、マカオとジョマが互いの名を叫んで消えていくラストシーン。オカマとバレエの組み合わせは愉快だった。
ベンダー城での追いかけっこもドタバタしていて楽しい名シーンだと思う。
アクション仮面、カンタムロボ、ぶりぶりざえもんの3人としんのすけが一緒に戦う展開も実はアツい。私の中の少年が、一番ワクワクしたシーンだ。
ホラー、おふざけ、ヒーロー、これらの要素が全て高いレベルで混じり合っているからこそ、ヘンダーランドは人々の記憶に残り、名作と呼ばれるようになったのではないか。