もげら

クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃のもげらのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ロボとーちゃん(2014)が父と息子の話なら、ユメミーワールド(2016)は母と娘の話か。
死に別れた母のトラウマを持つサキちゃんに、みさえが母として伝えなければならないことがある、と一念発起して物語を解決に繋げていく。

2014年3月にアナ雪が日本劇場公開されたが、どうもこの辺りから、女性の自分らしい活躍をテーマにした創作がブームになっていたような肌感がある。

しんのすけがいつもに比べるとマトモな少年らしくサキちゃんをお助けするというところが、ほんの少しだけ解釈違いな気もした。

カスカベ防衛隊やひまわりシロが活躍するシーンはしんちゃんらしさ全開という感じ。特にボーちゃんの隕石アタックは少年漫画的で好き。
ひろしとみさえの大人コンビも頑張って、親としての姿勢を見せてくれるので、親子で観るストーリーとしてはかなり模範的な気もする。

夢の世界なので、みさえがラスボスを素手で退治してしまうところも違和感がない。やっぱり民間人が人智を超えた存在と戦うには、心の戦いというシチュエーションにするしかないのだろうか。

つまらなくはないけれど、少し模範的すぎて物足りない気がしたそんな映画。
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