やすやす

レオン 完全版のやすやすのレビュー・感想・評価

レオン 完全版(1994年製作の映画)
5.0
午前十時の映画祭で完全版を鑑賞。
オリジナル版を含めて全くの初鑑賞でした。
ああ、もうこれは間違いなく名作です。
アクションと人間ドラマが見事に融合して非常に
見応えがありました。
見終わって切なさで胸が締め付けられて余韻が
いつまでも残ります。

レオンの無精ひげに漂う男の色気、マチルダの
少女らしい可憐さがぶつかり合い刺激的で魅力
ある日々が紡がれる。いつまでも続いて欲しいと
願いたくなる。
マチルダはまだ12歳、命の重さを知るにはまだ
若すぎる。弟の仇憎しで人殺しの特訓をするが
そんなこと君には似合わないし悲しすぎる行動だ
よって言いたくなった。
だけど少女と銃、このギャップ萌えとも言える意外な
組み合わせが凄く興味を掻き立てて作品の独自性を
高めていることは間違いない。
彼女が自身の頭に銃を突き付けた場面は目が離せなか
ったし感動さえ覚えた。一番印象に残るシーンだったかも
しれません。

マチルダがレオンに語った愛情表現があまりにストレート
で驚きました。でもそれは嘘偽りのないものだと感じたし
命の恩人は彼女の中で初恋の人へと変化を遂げたのでしょう。
たとえそれが極限状態の中の幻想だとしてもそれが恋という
ものです。

オープニングのニューヨークの空撮からエンディングのスティ
ングの曲までとにかくセンスの良さを感じた。
臨場感を掻き立てるBGMも良かった。人によってはうるさいと
感じるかもしれないけど個人的には好みです。

レオンとマチルダが幸せに過ごす世界を想像せずにはいられない。
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