ヴレア

小さな恋のメロディのヴレアのレビュー・感想・評価

小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)
4.7
10年ぶり位に鑑賞したけど、やっぱりこの映画のノスタルジックさは最高ね。
ていうかビージーズの名曲達が反則に近い。
ほんとに何気ないつまらないシーンとかでも、これだけの名曲のオンパレードなら全く退屈しない。
勿論、映像もそれに見合った素晴らしいものではあるんだけどね。

主題歌の「メロディ・フェア」がかかるシーンなんて、メロディちゃんが、廃品回収で手に入れた金魚を禿げたおやじに見せに行くというほんとどうでも良いシーンに使われているのがまずびっくりなのね(笑)いや、まだまだ名曲は待機してるからこそなせる業。出し惜しみのなさが素晴らしい!

で、後半「若葉のころ」がかかるシーンはとにかく最高なのよ。
ダニエルが親友のトムを捨て、気になる異性であるメロディへ走るんですね。
で、そのまま墓場でデートするという展開!1つのりんごを2人で分け合い、そして語り合う。
そして、そのシーンが終わるとまた曲が再開されるという粋な計らい。
もうダニエルもメロディも可愛すぎんだろ。

しかし、子供たちの純粋さが美しく描かれるのとは対象的に大人達がちょっと醜い部分ばかり見せてくるんですね。
大人への反抗というのもこの作品のテーマなのだろう。
ラストの大暴走ぶりがまた楽しい。

とにかく子供の頃の純粋な気持ちを思い起こさせてくれる素晴らしい作品。
ヴレア

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