同じ人を好きになってしまった少女ふたりの友情と青春と葛藤がゆ〜ったりと、それぞれの視点で描かれていく作品。出だし数秒で物語…というよりあの世界の登場人物の一員として加わったかのような感覚になって、いつの間にかずるずると引き込まれしまう、ていうのが岩井作品の好きなところ。
ノスタルジックやイノセントとはまさにこのことだし岩井監督✖︎女子高生の組み合わせは果てしなくエモい…
オーディションのバレエのシーンはただただ綺麗で見入ってしまったし、帯のシーンの先輩のセリフには思わずキュンとしてしまいました。
窓から覗くアトムくんとか、そもそも記憶喪失だなんてとんでもない嘘を2人して大真面目に貫き通そうとするとことか、突っ込みどころ満載なのに誰にも口出しさせず淡々と進んでいく感じがとても好き。
結局その後男の子と少女たちがどうなったかは描かれなかったけど、空白の余韻さえ愛しいと思える素敵な作品でした。
