ゆ

ハドソン川の奇跡のゆのネタバレレビュー・内容・結末

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2009年に起こった、USエアウェイズ1549便不時着水事故を元にしたノンフィクション映画。ずっと観たかった作品でして、契約してるVODでようやく配信が始まったので念願叶って鑑賞しました。

浸水や墜落の描写が割としっかりあるので、苦手な方はお気をつけください。
本作は

「なぜ事故が起きたのか?」

に重きを置くのではなく

事故後の様子、関係者間の"議論"がメインのテーマになっています。
と言うのも、機長が国家機関から「乗客の命を救う英断なんかじゃなく、むしろ乗客を危険に晒してしまう誤った采配だったのではないか」という疑いをかけられてしまうから。

結果的に、機長の粘り強い主張と検証の末、機長の判断が本当に正しく、あの状況下では最善の行動だったと言うのが証明された訳ですが、悲しきかな、後になって「こうすべきだった」なんて机上論をぶつけてくる人もいるんですよね。(もちろん大勢の命が関わる問題なので、成功したからそれでよし!じゃなく、再発防止の為にも色んなことを疑って、より良い最善を探すべきだって言う考えもわかるけど)

もしあなた方が同じように一刻を争う状況下にいたとして、恐ろしいほどのプレッシャーの中、本当に"あなたの言う最善"の行動を取れますか?と騒ぎたい気持ちが募ったけど、結果的に機長が正真正銘の英雄であったことが証明されたのでスカッとしました

それにしても、役者さんを通して、とはいえパイロットさんのプロフェッショナルな仕事ぶりを知ることができてよかった

イーストウッド監督の淡々と、かつじんわり胸を揺さぶってくる心理描写がとても好きです。トムハンクスの演技もいいなあ。良作です
ゆ