朝倉

バトル・ロワイアルの朝倉のレビュー・感想・評価

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)
3.6
19年前にも関わらず、今の藤原竜也がいた。そう錯覚させるほどの、観客を黙らせる迫力と威力にみなぎる演技が、この作品の雰囲気を作り出している。「悪の教典」公開当時、高校生だった人が今見れば、似たものを感じ取ると思う。しかし決定的に何かが違うし、本作に満足感を得る人の方が多いのでは?と感じた。それは、20世紀最大の問題作と謳われ、当時の社会に渦を起こさせるほどに、「躊躇がない、伝えたい人が明確、全力」であるからだと思った。今の日本映画が失ってしまった大切なものを、この作品は握っている。公開当時、同年代かつ映画館で観れていれば、絶対に影響を受けた。

最後のセリフが114分間で伝えたかったことなんだと思う。
これを若いうちに聞くことができてよかった。強く行きてこう。

「信じることは簡単、信じ抜くことは難しい」
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