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オズの魔法使のearlgreyのレビュー・感想・評価

オズの魔法使(1939年製作の映画)
3.0
 無事もとの世界へ帰れたら、カラーだった画面が再び白黒になって、別れたはずの仲間三人に再会。白黒かつボロを着た、どこか古びた姿で。
 この輝きのないのが良くも悪くも現実だよなあと、制作側の意図ではないかもしれないけれど、そんなことを感じた。

 カンザスから魔法の国に行って、画面が白黒からカラーに変わったときは驚いたなあ。
 制作当時からこういう演出? それとも、もともと全編白黒だったのを一部だけカラー化したのだろうか?

 カンザスから飛ばされる前はわりとぎゃーぎゃー騒いでいたドロシーが、歌い出した瞬間にも、空気が変わった。
 あとはカカシとブリキ男とライオンの、それぞれのモチーフっぽさが感じられる動き。さらっとやってるけど、ものすごく難しいんじゃないか。
 CGなしだからか、映画というより舞台を見ている感覚がずっとあった。役者の身体の表現を感じられる。
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