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ダークナイトのKtoのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.9

単の勧善懲悪な映画ではないことくらいはずっと知っていたけど、実際に観てみると想像以上に正義と悪がカオスに目まぐるしく変わっていた(あるいは、自分の中の正義と悪のルールなんてものは結局 簡単に壊れる物なんだってことをノーラン監督の手腕で暴かれた気分と言った方が良いかも…)
同監督でいえば「プレステージ」を彷彿とさせる2局間の頭脳戦がベースにあるのかな、彼らの行動一つ一つに巧妙な伏線が張られていてそれらの応酬だけでもかなり面白い。

バットマンと同じくらい長い尺をかけて描写されてるだけあって、途中からあのキチガイでどこからどう見ても頭のネジが外れているイカれた男であるジョーカーが魅力的にすら見えてくる。ヒースレジャーの怪演については、彼がダークナイト撮影直後に亡くなったという情報を与えられて少しバイアスがかけられているからなのか、普通の俳優と一線を画したカルト的なカリスマがあった…何かに憑依されてるんじゃないかってくらいの名演。

本当に一つ一つのカットがカッコいいよなぁ…最高…

※第1部作にあたるバットマンビギンズとそれほど関係はないかなぁって感じ、ダークナイト一本だけ観ても100%楽しめる。
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