ナツミオ

汚名のナツミオのレビュー・感想・評価

汚名(1946年製作の映画)
3.5
NHK-BSPプレミアムシネマ
録画鑑賞
ヒッチコック監督とグラント&バーグマン主演。バーグマンにウットリな傑作スパイ・サスペンス

過去観ているが、内容はすっかり飛んでました。ほぼ初見。

1946年米作品モノクロ
監督 アルフレッド・ヒッチコック
原作・脚本 ベン・アクト
音楽 ロイ・ウェッブ
出演 イングリッド・バーグマン ケーリー・グラント クロード・レインズ

父がナチスだったアリシア(バーグマン)は、南米に逃れたナチスを追う捜査官デブリン(グラント)と知り合う。ナチスの重要人物をよく知るアリシアは捜査に協力するため、デブリンと共にリオデジャネイロへ向かうが・・・

ナチス残党を捕らえる任務をおう諜報員と彼に協力し潜入スパイとなった素人の女性を描く作品。

序盤の二日酔いのアリシアが目覚めてデブリンが側に来るシーンでカメラが横向けになり、二日酔いの雰囲気が良く出ている。

デブリンがアリシアに惹かれて行く描写が良い。
リオ行きの飛行機内でデブリンの側の景色を見ようと、身を乗り出し顔を近づけるアリシアの横顔に観ている側もドキッとする。
バーグマンはやはり華のある女優。

後半のアリシアが毒を盛られるコーヒーカップの使い方が緊張感が出ていて、流石のヒッチコック。

そして毒を盛られて段々と弱って行くアリシアが目の下のクマなどでやつれて行き痛々しい。

毒を盛られてフラつき乍らアリシアが部屋へ帰ろうとするが、カメラもふらつき、グルグル回るのは、後々『めまい』に繋がる撮影技法で興味深かった。

(Wikipediaより)
撮影当時のアメリカでは3秒以上のキス・シーンは禁止。
そこで監督は3秒未満のキスを繰り返す手を使い、キスしておしゃべり、電話しながらキスという技を使う。
観ている時は、忙しないキス!
と思ったが、そういう理由だったのか‼️

2枚目グラントを引き立て役に、やはりバーグマン主演が光っていた‼️

追記
お約束のヒッチコック登場シーン
ガッツリ出てました!
結婚披露パーティでシャンパンの数が足りるか、アリシアとデブリンが見に行くところ。
その前でシャンパン一気飲みしていますよね⁈

AFI情熱的な映画ベスト100 (2002)の第86位にランクイン
ナツミオ

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