緑雨

汚名の緑雨のレビュー・感想・評価

汚名(1946年製作の映画)
3.5
ハリウッドの3秒ルールの抜け道を突いた有名なキスシーンは、観ているだけで照れ臭くなるほど。ヒッチコックって、こんな官能的な演出力まで持ってたんだね。

設定もよく考えられていて、曖昧でありながら鮮やかなラストも含め、いつものヒッチコックとは一味違う見応え。全体的にはダルいところもあるのだが、鍵にフォーカスしたサスペンスや、クロード・レインズの仲間連中のいかにも恐ろしげな雰囲気などの描出は、さすがのクオリティ。
緑雨

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