よつゆ

ゼア・ウィル・ビー・ブラッドのよつゆのレビュー・感想・評価

3.6
ダニエル・デイ=ルイス主演、PTAことポール・トーマス・アンダーソン監督の、石油王の半生を描いた作品。

ダニエル・デイ=ルイスが本作でアカデミー主演男優賞を受賞したことで有名な名作だが、個人的にはそこまで…といった感じで、あまり本作は刺さらなかった。

石油王の映画と聞いて、石油で成り上がった男の栄枯盛衰の様な作品を思い浮かべたが、どちらかと言うとビジネスマンらしく、もっと言えばシングルファザーとして男で一つで息子を育てて来た主人公と息子との、家族像を描いた作品に見える。

単なる親子ではなく、ビジネスパートナーとして育てられてきた息子。
その親子の間に愛はあるのか。

そんな話のように感じたが、結局のところ何がテーマで本作が作られたのかが分からなかった。
親子愛の真贋とも取れるが、貪欲に石油の独占範囲を拡大していった男の狂気的な人生とも取れる。
難しかった。

ダニエル・デイ=ルイスも良かったが、個人的にはポール・ダノが良かったです。
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