●何かの才能があったら、どうやって上手くなる?
○公園での賭け事をみてチェスを覚えた少年。その才能を知らないお父さんに「わざと」負けられるくらいの腕前の持ち主。
タイトルのボビーフィッシャーは、伝説のチェスプレイヤーの名前で、とてつもなく強いが、勝つと世間から姿を消してしまう。少年とボビーフィッシャーの生き方を対比しながら、才能の伸ばし方について描いていく。
どんどん勝ってほしい父親、公園で教えてもらえる攻めるチェス、プロに教わる守るチェス…その中で翻弄される少年。現れるライバル。少年は、どうチェスと向き合っていくのか…という話。
■感想
90年代作品ならではの、ぐぅの音も出ないパワープレイ。そして、ジーンと残る余韻。大好きです。
主人公のジョシュは、何とも言えない表情をすることが多くて、子供ながらにとても良い俳優さん。目が印象的で、その瞳に何が映っているのか考えたくなりました。
羽海野チカ先生の「3月のライオン」はチェスじゃなくて将棋だけど、通じるものがありますね。
ゲームである以上、勝つこともあれば負けることもある。そこをどう自分の中で折り合いをつけて進んでいくのか。
私が大学生の時に「自分の裾野を広くとりなさい。全然関係ないことをやることが仕事に活きてくるかもしれないから、どんどんやりたいことをやってみるべきだ」と言われて、それから美術館に行くのが趣味になりました。もはや、美術館ハシゴしてましたね笑
浮世絵、西洋画、仏像、現代アート…何でも見に行きました。今は主にモネに絞っていて、下手ながらも油絵で模写を始めました。そう考えると、あの頃もらった言葉はとても大事だったなと思います。
自分を豊かにするのは、一見すると、無意味だったり、無駄なことなのかもしれない。
チェス盤や駒を見ていて、カッコいいなーと思ったけど、上達するとそれらが無くても頭の中で進めていける。その想像力と創造力はスゴイ。
U-NEXTでの配信が今月の19日までとのことでした。
実話ベースということで、
ジョシュ ウェイツキン 現在
で検索して二度目のびっくり。見終わった方は是非(^^)
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